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エアコンの除湿と冷房で電気代が安いのは?電気代を抑えるコツも紹介

エアコンの除湿と冷房で電気代が安いのは?電気代を抑えるコツも紹介

梅雨のジメジメした時期に役立つのが、エアコンの「除湿」機能です。しかし、「除湿のほうが冷房に比べて電気代が高くなるのでは?」などと、電気代が気になる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、エアコンの除湿と冷房の電気代はどちらが安いのか比較しました。また、電気代を抑えるコツについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

エアコンの除湿と冷房で電気代が安いのは?        

結論からいえば、除湿のほうが電気代が安くなるケースが多いです。ただし、必ずしも除湿のほうが電気代が安くなるとは限りません。除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。

「①弱冷房除湿、②冷房、③再熱除湿」の順に電気代が安いです。そのため、除湿の種類によって、冷房よりも安くなるか高くなるかが異なります。

東京電力が行った調査によれば、設定温度24℃のときの各モードのコストは以下のとおりです。

設定温度24℃のときの各モードのコスト比較

出典:東京電力「エアコンの「冷房」と「除湿」の上手な使い方」

古いエアコンを使った調査ですので、電気代は現在とズレが生じます。しかし、弱冷房除湿が一番安いことに変わりはありません。

エアコンの除湿と冷房の違いは?

エアコンの除湿と冷房は機能が異なるため、状況に合わせて使い分けることが大切です。除湿と冷房の違いや除湿の種類について見ていきましょう。

  • エアコンの除湿と冷房の違うところ
  • 除湿には2種類ある
  • 除湿と冷房の使い分けについて

エアコンの除湿と冷房の違うところ

エアコンの除湿と冷房は、どちらも夏場の室温を快適にしてくれる機能です。それぞれの違いについて見ていきましょう。

エアコンの除湿機能とは

除湿は読んで字のごとく「湿度を除去する」機能です。一般的な除湿は「弱冷房除湿」といい、室内の湿度を下げる働きがあります。

冷房は室内の「温度」を下げることに特化していますが、除湿は「湿度」を下げることに特化しています。そのため、急激に室温を下げないように「弱冷房」モードで運転しながら湿度を下げるのです。

エアコンの冷房機能とは

冷房は室内の温度を下げる機能です。室内の空気を室外機で圧縮し、熱が取り除かれた空気を熱交換器で冷やすことで、室内に冷たい空気を流します。温度の低下によって水蒸気が結露水となり、ドレンホースから室外に排出されます。

そのため、冷房は温度を下げながら、除湿機能も備えているのです。ただし、除湿のほうが湿度を下げるスピードは早いです。

除湿には2種類ある

先に述べたように除湿には、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。一般的なエアコンに備え付けられているのは、「弱冷房除湿」です。一部の上位機種には「再熱除湿」機能が備え付けられています。

「再熱除湿」は、冷やした空気をエアコンの内部で温め、部屋の室温を下げずに除湿する機能です。弱冷房除湿と比べると除湿量が大きいことがメリットです。しかし、冷やした空気を温め直すのに多くの電力を消費するため、電気代が高くなってしまうデメリットもあります。

除湿と冷房の使い分けについて

除湿と冷房は状況に応じて使い分けましょう。電気代を節約したい人は、除湿(弱冷房除湿)を使うとよいでしょう。夏場でも除湿にしておけばある程度、快適に過ごせます。

しかし、外気温が35℃、36℃を超える日や時間帯は、除湿では暑さを感じてしまいます。そのようなときは、冷房に切り替えて室内を冷やしましょう。また、料理しているときや掃除しているときも、暑く感じる場合があります。必要に応じて除湿と冷房を切り替えましょう。

再熱除湿は電気代が高くなってしまうため、ここぞというとき以外は使用を控えたほうが良いでしょう。梅雨時期のジメジメした気温があまり高くない日など、ポイントを絞って使うことをおすすめします。

エアコンの電気代は?

一般的なエアコンの電気代はいくらになるのかシミュレーションしてみましょう。電気代を算出するときは、1kWhあたりの電力量料金単価(kWh/円)が必要です。今回は、公益財団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が発表している目安単価(31円)を使用します。

  • 1時間あたりの電気代
  • 1カ月あたりの電気代
  • 家庭の電気代でエアコンが占める割合は?

それぞれについて解説します。

1時間あたりの電気代

エアコンの1時間あたりの電気代の求め方は、以下のとおりです。

消費電力(kW)×1kWhあたりの電力量料金単価(kWh/円)=1時間あたりの電気代

例えば消費電力が0.5kWの場合は、0.5kW×31円/kWh=15.5円となります。なお、Wで記載されているものは、Wを1000で割り、kWに直しましょう。今回であれば500W÷1,000=0.5kWです。

シミュレーションの結果、1時間あたりの電気代は15.5円となりました。

1カ月あたりの電気代

上記の結果をもとに1カ月あたりの電気代を求めてみましょう。エアコンの1カ月あたりの電気代の求め方は、以下のとおりです。

1時間あたりのエアコンの電気代×1日あたりの使用時間×1カ月の使用日数=1カ月の電気代

例えば、1時間あたりの電気代は上記で求めた15.5円で、1日あたりの使用時間が10時間、31日使用した場合を想定して計算してみましょう。

15.5円×10時間×31日=4,805円です。シミュレーションの結果、1カ月あたりの電気代は、4,805円となりました。

家庭の電気代でエアコンが占める割合は?

家庭における電気の使用割合(夏季の点灯帯(19時頃))

出典:夏季の省エネ節電メニュー/資源エネルギー庁

経済産業省資源エネルギー庁の発表によれば、夏場の家庭における電気の使用割合で、エアコンの割合は「38.3%」です。全体の約4割を占めるほどエアコンの使用割合は大きいです。

つまり、夏場にエアコンをうまく節約できれば電気代を抑えられます。エアコン、照明、冷蔵庫の3つで約65%を占めますので、電気代を抑えたい人はこの3つを特に意識して節約しましょう。

では、具体的にどのように電気代を抑えればよいのでしょうか。電気代を抑えるコツを紹介しますので、見ていきましょう。

電気代を抑えるためのコツ

電気代を抑えるコツは、以下の5つです。

  • エアコンに関する節約方法
  • 冷蔵庫に関する節約方法
  • 電力会社を見直す
  • 最新の家電に買い替える
  • なるべく電源から電気を消す

エアコンと冷蔵庫は、家庭における使用割合が大きいためしっかり覚えておきましょう。

エアコンに関する節約方法

先に述べたように、除湿と冷房を使い分けることで、電気代を抑えられます。特に暑く感じない場合は、除湿を使いましょう。ただし、夏場の暑い日に節約だからといって除湿のままにしていると、熱中症になる可能性があります。暑い日は冷房を使って快適な空間を維持しましょう。

冷房を使う場合は「自動運転」がおすすめです。自動運転であれば設定温度に達した後、風量を自動で調節してくれるため、無駄な電力の消費を抑えられます。

また、少し出かける(1時間程度)であればエアコンをつけっぱなしにしても構いません。エアコンは、室外と室内の温度差が大きいほど電力を消費します。そのため、一度消して室温が高くなると、設定温度にするまでに電力を消費します。

設定温度を保つだけであればさほど電力は消費しませんので、あえて消さないこともコツの一つです。

冷蔵庫に関する節約方法

冷蔵庫はものを詰めすぎないように意識しましょう。ものがたくさん詰まっていると冷気の流れが悪くなり、無駄な稼働が多くなってしまいます。

設定温度は「強」ではなく「中」がおすすめです。「弱」がもっとも電力の消費を抑えられますが、夏場は暑く食べ物が傷みやすいので「中」にしておきましょう。

また冷蔵庫を開けるときは、事前に何を取るか、どこにあるかを考えて素早く開け閉めしてください。長く開ければ冷気が外に逃げてしまい、庫内を冷やすために無駄な電力を消費することになります。

電力会社を見直す

「夏の暑い時期にエアコンの温度を高く設定したくない」「暑すぎてエアコンは冷房しか使えない」という人が少なくありません。実際、無理に節約して体調を崩してしまっては意味がありません。

そこで、無理なく電気代を節約したい人は、電力会社を見直してみましょう。現在の料金プランよりも安い電力会社に乗り換えれば、電気代が安くなります。

特に結婚や出産、引っ越しなどでライフスタイルに変化が起きたときは、今の契約プランを見直しましょう。

最新の家電に買い替える

10年前・15年前の家電に比べて現在の家電は省エネ機能が向上しています。そのため、最新の家電に買い替えるだけで消費電力を抑えることが可能です。

例えば、家電を買い替えることで以下のような効果があります。

家電変更前(2013年)変更後(2023年)省エネ効果
エアコン903kWh769kWh約15%の省エネ
冷蔵庫370kWh~410kWh267kWh約28〜35%の省エネ
温水洗浄便座173kWh160kWh約8%の省エネ
照明白熱電球(108kWh)電球形LEDランプ (15kWh)約86%の省エネ

参考元:省エネポータルサイト

※照明のみ白熱電球と電球形LEDランプの比較です(年数は関係ありません)。

最新の家電を買うときにコストはかかってしまいます。しかし、長い目で見れば節約効果があります。

なるべく電源から電気を消す

電気をこまめに消すことは大切です。つけっぱなしを失くすようにこまめに電気を消しましょう。また電気を消すときは、なるべく電源から消してください。

コンセントが挿さったままであれば、待機電力が発生します。待機電力だけでも年間約7,000円、1カ月で約580円の電気代です。

家電を使っていない状態であっても電気代が発生してしまうので、電源から電気を消すように心掛けましょう。

まとめ

エアコンの除湿と冷房では、「①弱冷房除湿、②冷房、③再熱除湿」の順に電気代が安くなります。そのため、電気代を節約したい人は「弱冷房除湿」を使いましょう。上位機種でなければ、基本的に弱冷房除湿になっていますので、除湿ボタンを押せば問題ありません。

ただし、暑さの厳しいときはエアコンを節約する余裕がありません。そこでおすすめなのが、電力会社の見直しです。料金プランの安い電力会社に乗り換えるだけで節約できる可能性があります。

シナネンあかりの森でんきは、市場連動型の料金プランです。電気を使う時間帯を工夫すると、無理なく電気代が抑えることも可能です。特に昼間は市場価格が安くなる傾向が高いので、家電の使用におすすめです。ぜひ、シナネンあかりの森でんきへの乗り換えを検討してみてください。

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