二人暮らしの電気代の平均とすぐにできる電気代を安くする節約術を解説
一人暮らしから二人暮らしになると、電気代が大きく上がり明細表を見たときに驚く方もいるのではないでしょうか?
また近年では、物価の高騰だけでなく電気代の値上がりも続いています。
「電気代の平均を知りたい」「電気代を抑えたい」といった方のために、電気代の平均をいくつかの視点から解説し、電気代を安くする節約術も併せて紹介します。
二人暮らしの電気代の平均
総務省が発表している家計調査(2022年)によれば、二人暮らしの電気代の平均は、11,307円です。しかし、電気代の平均は季節や地域、年度によって異なります。
そこでまずは、季節・地域・年度別の電気代の平均を見ていきましょう。※1日あたりの電気代平均額は1カ月を30日として計算しています。
【季節別】二人暮らしの電気代の平均
月 | 電気代の平均 | 季節ごとの平均金額 | 季節 |
2022年10月 | 11,271 | 10,910 | 秋 |
2022年11月 | 10,274 | ||
2022年12月 | 11,185 | ||
2023年1月 | 15,130 | 15,578 | 冬 |
2023年2月 | 16,478 | ||
2023年3月 | 15,122 | ||
2023年4月 | 12,265 | 10,092 | 春 |
2023年5月 | 9,748 | ||
2023年6月 | 8,262 | ||
2023年7月 | 7,788 | 8,931 | 夏 |
2023年8月 | 8,974 | ||
2023年9月 | 10,030 |
引用元:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯用途分類 004 用途分類(世帯人員別)
季節別に見てみると寒さの厳しい冬は電気代が高く、逆に電気代が高くなりそうなイメージが強い夏は電気代が安いという結果になりました。
冬に電気代が高くなる理由としては、室内と室外の温度差が大きいことが原因です。冷え込むと外気温は0度まで下がり、室温を23度にした場合、温度差が23度あります。
この温度差が大きいと、部屋を暖めるためにエアコンがエネルギーを多く消費するため、電気代の平均金額が高くなります。
【地域別】二人暮らしの電気代の平均
次は地域別で電気代を見ていきましょう。総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2022年」をもとに、全国の電気代の平均を表にまとめました。
地域別のデータは二人暮らしの電気代の平均データがないため、総世帯での平均となっています。
月間平均電気代 | ランキング | |
北海道 | 13,084円 | 5位 |
東北 | 13,835円 | 3位 |
関東 | 12,262円 | 7位 |
北陸 | 15,517円 | 1位 |
東海 | 12,439円 | 6位 |
近畿 | 12,221円 | 8位 |
中国 | 14,743円 | 2位 |
四国 | 13,450円 | 4位 |
九州 | 11,894円 | 9位 |
沖縄 | 11,616円 | 10位 |
地域別で見てみると、「北陸地方」と「中国地方」の電気代が高く、その原因としては冬の寒さが厳しいからです。前述のとおり、冬は電気使用量が増えるためこの2つの地方では電気代が高くなります。
冬の寒さが厳しい北海道は、ランキングが5位と意外な印象を持つ人もいるかと思いますが、その理由としては多くの家庭で灯油が使われているからです。
そのため、電気代だけを見れば高くありませんが、光熱費全体を見れば高くなります。
【年度別】二人暮らしの電気代の平均
最後は年度別で見ていきましょう。総務省統計局「家計調査(家計収支編)」が2000年からスタートしているため、2000年から2022年までの二人暮らしの電気代の平均をグラフにまとめました。
著者作成(参考文献:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯用途分類 004 用途分類(世帯人員別))
グラフを見てわかると思いますが、年を重ねるごとに電気代の平均金額は高くなり、2000年と2022年に電気代の差は3,429円です。
とくに2022年はロシア・ウクライナ戦争などにより化石燃料が高騰し、電気代の値上げを発表する事業者が増えたため、2021年に比べ約2,000円近く平均金額が高くなりました。
【すぐにできる】電気代を安くする節約術
本記事を読んですぐ行動に移せば電気代を安くすることが可能です。これから紹介する4つのポイントを意識しましょう。
電気会社やプランを見直す
電気代を安くするためにまず行ってもらいたいことは「電気会社(プラン)」の見直しです。電気会社によってプラン内容はさまざまです。
そのため、ご家庭のライフスタイルに合った電気会社やプランを選ぶことで、電気代を安くすることができます。
たとえば、電気会社によっては深夜から早朝にかけて電気料金が安くなるプランがあります。仕事であまり家にいない人であればこのようなプランを選ぶことで節約することが可能です。
電気会社を変えた場合どれくらいの電気代になるか気になる人は、シナネンあかりの森プロジェクトで料金シミュレーションを用意しているため気軽に利用してみてください。
省エネ機能付きの家電に買い替える
古い年代の家電を使用している人は、最新の省エネ機能付き家電に買い替えることで大幅に節電することができます。
たとえば、現在の冷蔵庫は10年前の冷蔵庫と比べ約47%電気代を節約できます。
買い替えるためにコストはかかりますが、長い目で見るとお得になりますし、また自治体によっては省エネ家電に買い替えるための補助金を実施しているケースがあるので参考にしてください。
環境省の比較サイトでは、実際に買い替えた場合にどれくらい電気代が節約できるか調べることができるため、ぜひ活用してください。
こまめな節電を徹底する
「塵も積もれば山となる」ということわざがあるように、こまめな節電も徹底することで電気代を節約することが可能です。
電気の消し忘れはもちろん、家族でまとめて食事をしたり、太陽の光が差し込む時間は電気を消したりなど、少しずつ意識することで電気代は変わります。
たとえば、コンセントの差しっぱなしなどで発生する「待機電力」は、1世帯あたりで年間7,068円かかるといわれています。
微々たるものでも、年間で見れば大きな金額となるため意識して節電しましょう。
ライフスタイルを見直す
家族全員で行動を共にすることで節電することができます。たとえば食事をする際も、まとまって食べる方が電気の消費量を抑えることができます。
みんなバラバラで食事をすると、ごはんを電子レンジで温める、冷蔵庫からおかずを取る、テレビを見るなどの電気電力を余分に消費することになるため損です。
家族一丸となってなるべく同じ空間で過ごす、同じタイミングで行動することを意識しましょう。
電気代以外の光熱費を安くするには?
二人暮らしをすると高くなるのは電気代だけではありません。ガス代や水道代などの光熱費も高くなるため対策が必要です。
ガス代の節約方法
ガス代の節約方法は以下のようなものがあります。
・フライパンからはみ出すような強火ではなく中火にする ・洗い物はお湯を使わず水で洗う ・お風呂やキッチンのシャワーを節水に変える ・追い焚きを使わずすぐにお風呂に入る ・お風呂やシャワーなどの設定温度を高くしない ・こまめに料理せずまとめて作り置きしておく ・圧力鍋や炊飯器を利用する ・野菜などの下茹では電子レンジを使う |
水道代の節約方法
水道代の節約方法は以下のようなものがあります。
・節水シャワーに変えて水の出る量を減らす ・汚れたお皿は新聞紙などで汚れをふき取ってから洗う ・お風呂の残り湯を洗濯などに再利用する ・こまめに洗濯せずになるべくまとめて洗う ・こまめに水を止める ・トイレの「大」と「小」を使い分ける ・食器洗い乾燥機を取り入れる |
まとめ
一人暮らしから二人暮らしに変わると電気代を含め、光熱費が高くなるため家族のライフスタイルにあった電気事業者を選ぶことが大切です。
電気事業者を選ぶ時のポイントは「信頼性」や「実績」があるかどうかで決めましょう。
シナネンあかりの森でんきであれば「創業から90年」の実績と信頼があり、さらには基本料金が0円とシンプルでわかりやすいプランなのでどなたにもおすすめです。
一部エリアを除き全国どこでも対応しているため、ぜひ気になった方は検討してみてください。