個人向けコラム

電気ポットの電気代は?電気ケトルとの比較や節約方法を徹底解説

電気ポットの電気代は?電気ケトルとの比較や節約方法を徹底解説

お湯を沸かすときに便利な電気ポットですが、電気代がいくらかかるのか気になるのではないでしょうか。また、電気ポットと電気ケトルで悩んでいる人も少なくありません。

本記事では、電気ポットと電気ケトルの電気代を比較しています。電気代の節約方法も紹介しますので、併せて参考にしてください。

電気ポットと電気ケトルの電気代を比較 

電気ポットと電気ケトル、やかんの電気代(ガス代)は、以下の通りです。

電気代(やかんはガス代)
電気ポット(1日あたり)約30~約47円
電気ケトル(1回あたり)約0.76~約2.84円
やかん(1Lあたり)約2.4~約4.0円

それぞれについて詳しい計算方法を見ていきましょう。

電気ポットの電気代

電気ポットの電気代は、1日当たり約30円(2.0Lの場合)~約47円(5.0Lの場合)です。

2.0L5.0L
消費電力湯沸かし時700W985W
1日あたりの消費電力量0.98kWh/日1.52kWh/日
年間消費電力量357555
1日当たりの電気代約30円約47円
1年間あたりの電気代約11,000円約17,200円

日本電機工業会自主基準による測定(室温23℃、湯沸かし2回/1日、再沸とう1回/1日、保温90℃で23時間/1日、365日/年間、その他水量等の試験条件:HD-112に基づいて算出)

※電力料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金目安単価 31円/kWh(税込)を参照

電気ケトルの電気代

電気ケトルの電気代は、1回あたり約0.76~約2.84円です。

沸かす量湯沸かし時間電気代の目安
カップ1杯(約140ml)約80秒約0.76円
カップラーメン1杯(約500ml)約3分約1.71円
満水(0.8L)約5分約2.84円

※電力料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金目安単価 31円/kWh(税込)を参照

※湯沸かし時間は、室温・水温23°C、定格消費電力で沸かした場合

電気ポットと比較すると電気代が安いことがわかります。基本的に電気ケトルはお湯を沸かすのみで、保温機能がありません。保温機能がない分、電気代が安くなっています。

やかんのガス代は?

やかん1Lを沸かすときのガス代は約2.4~約4.0円です。具体的な計算方法は、以下の通りです。

3分の場合:4.2kW×3.6MJ×0.05時間÷45MJ×145.31円=約2.4円 5分の場合:4.2kW×3.6MJ×0.08時間÷45MJ×145.31円=約4.0円

※出力量を4.2kW、ガスの発熱量45MJ、ガス料金145.31円(東京ガス参照)

※お湯の沸く時間は3~5分

やかんは電気代ではなくガス代がかかります。電気ポットと比較すると高いことがわかります。

電気ポットと電気ケトルのメリット・デメリット

電気ポットと電気ケトルのメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリットデメリット
電気ポット・お湯を沸かす量が多い ・保温機能がある・電気代が高い
電気ケトル・短時間で沸かせる ・電気代が安い・何度も沸かす必要がある

電気ポットと電気ケトルのメリット

電気ポットのメリットは、お湯を沸かす量が多く保温機能がついていることです。大きいものであれば5Lまであるため、4人家族でも十分使えます。また、保温機能がありますので、何度も沸かす必要がありません。頻繁にお湯を使う人に向いています。

電気ケトルは、短時間でお湯を沸かせることがメリットです。カップラーメンなどお湯が必要なときにすぐに沸かせます。保温機能がないものが多いですが、電気代が安くなります。また、サイズが比較的小さいので持ち運びにも便利です。

電気ポットと電気ケトルのデメリット

電気ポットのデメリットは、電気代が高いことです。保温機能を使うと常に電気を使っているため、高くなってしまいます。

電気ケトルのデメリットは、何度もお湯を沸かす必要があることです。容量が小さく保温機能がないため、使うたびにお湯を沸かす必要があります。

電気ポットの節約方法

電気ポットの節約方法は、以下の通りです。

  • お湯を再沸騰させる回数を減らす
  • 保温するときは設定温度を下げる
  • 使わないときはコンセントから抜く

それぞれについて見ていきましょう。

お湯を再沸騰させる回数を減らす

電気ポットはお湯を沸騰させるときに、最も消費電力を使います。そのため、何度も再沸騰させると電気代が高くなってしまいます。繰り返し高温のお湯を使いたい場合は、保温温度を高く設定しておきましょう。

ただし、高い保温温度の状態で長時間使用することも、電気代が高くなる原因の1つです。状況に合わせて保温温度を調整しましょう。

保温するときは設定温度を下げる

保温している間も電気代がかかります。温度が高ければ高いほど、電気代は高くなるため使わない時間に合わせて、保温温度を低めに設定しておきましょう。多くの電気ポットは99℃~70℃程度で調整可能です。常に高温で保温せずに状況に応じて設定温度を調整してください。

使わないときはコンセントから抜く

電気ポットを長時間使わないときは、コンセントを抜いておきましょう。電気ポットに満タン(2.2L)に入れた水を沸騰させ、1.2Lを使用後、6時間保温状態とコンセントを抜いた状態では、年間約3,330円も電気代が異なるといわれています。

短時間の場合は、コンセントを抜くと何度も再沸騰させる必要があるので、電気代が高くなります。あくまで長時間使用しない場合の節約方法です。

参考元:省エネポータルサイト|経済産業省 資源エネルギー庁

電気代を効果的に節約するなら

電気代の節約方法は多くありますが、その中でも効果的な3つの節約方法を紹介します。

  • 電力会社を見直す
  • 古い家電を買い替える
  • 消費電力の多い家電を知る

電力会社を見直す

電気代を節約する効果的な方法は、電力会社(料金プラン)を見直すことです。現在よりも安い料金プランに変えれば、年間数万円ほど電気代を節約できます。まずは自分のライフスタイルと、料金プランが合っているかを確かめましょう。

電気使用量が多い人向けのプラン、夜間に電気代が安くなるプランや、電気を使う時間帯によって料金が変わるプランなど電力会社によって料金プランはさまざまです。

「電力会社を乗り換えるのは手間がかかる」と思う人は少なくありません。しかし、手続き自体は数分で終わるため簡単です。今の料金プランが本当に合っているのか見直しましょう。

古い家電を買い替える

近年の家電は省エネ性能に優れたものが多くあります。古い家電を使っている人は、買い替えることを検討してみてください。例えば、2013年の冷蔵庫を最新のものに変えれば、約28〜35%の省エネになります。また白熱電球からLEDに変えると約86%の省エネです。

使う家電によっても電気代が異なるため、家電を購入するときは「省エネ性能」が優れているかチェックしましょう。

消費電力の多い家電を知る

「電気をこまめに消す」「冷蔵庫はすぐに閉める」などさまざまな節約方法があります。より効果的に節約するなら、消費電力の多い家電を積極的に節約しましょう。

1年を通して消費電力の多い家電は「エアコン」「冷蔵庫」「照明」の3つです。この3つはとくに意識して節約を心がけましょう。

まとめ

電気ポット・電気ケトル・やかんの電気代(ガス代)は以下の通りです。

電気代(やかんはガス代)
電気ポット(1日あたり)約30~約47円
電気ケトル(1回あたり)約0.76~約2.84円
やかん(1Lあたり)約2.4~約4.0円

電気代だけを見れば電気ケトルが一番電気代が安いです。ただし、家族の人数や使用状況によっても異なりますので、それぞれに合ったものを選びましょう。

電力会社を乗り換えることでも、電気代は抑えられます。シナネンあかりの森でんきは、市場連動型の料金プランです。電気料金の安い時間帯に電気を使うことで、無理なく電気代を抑えられます。電力会社を乗り換えるときは、ぜひ検討してみてください。