リユースとは?意味や具体例をお子さまでも分かるように解説
リユース・リサイクル・リデュースの「3R」は、ゴミを減らす上で重要なキーワードです。ゴミ問題は、環境汚染や気候変動につながる深刻な問題として世界中で注目されています。
その中から、今回はリユースについて詳しく紹介します。リユースは、子どもから大人まで誰でも取り組めることです。一人ひとりが意識するだけで、ゴミは少なくなります。本記事では、リユースの意味や具体例について分かりやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
リユースとは使用済みの製品を繰り返し使うこと
リユースとは、1回使った製品を捨てずに繰り返し使うことです。「1つのものを捨てずに長く使うこと」という意味合いがあります。リユースができる製品を使うことだけでなく、修理や寄付などもリユースに当てはまります。
自分が使っていたものを誰かにあげたり、1つのものを複数人で長く使ったりすることもリユースです。
リサイクルとの違いは?
リサイクルはごみとして捨てられたものを、資源として再利用することです。リユースは、ごみとして捨てる前に繰り返し長く使うことです。そのため、リサイクルは一度捨てられたもの、リユースはまだ捨てられていないもの、という違いがあります。
また、リサイクルは基本的に加工や化学処理が必要で、形を変えて再利用します。例えば、発泡スチロールやトレーがプラスチック原料になったり、牛乳パックがトイレットペーパーになったりします。
リサイクルに比べてリユースのほうが、私たちでも簡単に取り組めることが多いのも特徴の一つです。
中古との違いは?
リユースと中古の違いはほとんどありません。同じ意味と考えても問題ないでしょう。異なる点を挙げるとすれば、中古は商品の状態・品質について何も定めていないことです。リユースは、再び誰かが使うことを想定している言葉です。
そのため、「リユース品」「中古品」と書いてあれば、リユース品のほうが商品の状態が比較的良いとされています。
リユースの具体例5選
リユースとは具体的にどのようなことをするのか、5つの具体例を見ていきましょう。
- フリマサイト・フリーマーケットを活用する
- お下がりや中古品を使う
- レンタルやリースなどを活用する
- 詰め替えできる商品を購入する
- リターナブル瓶の製品を購入する
フリマサイト・フリーマーケットを活用する
フリマサイトやフリーマーケットでは、使わなくなった商品を販売しています。新品よりも値段が安いため、購入者・販売者のどちらにもメリットがあります。特に近年では、オンライン上で販売するフリマサイトを活用する人が多いです。
お下がりや中古品を使う
お兄ちゃんやお姉ちゃんが使っていたものを弟・妹が使う「お下がり」も立派なリユースです。また、知り合いからお下がりをもらうこともあるでしょう。
誰かが一度使ったもの(リユース品・中古品)を使う人は多くいます。
出典:「2022年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査 | 株式会社メルカリ
メルカリ総合研究所の調査によれば、53%の人が中古品の購入・使用に抵抗がありません。
また同調査によれば、中古品として購入する機会が増えたものは「洋服・靴・カバン(45.7%)」がもっとも多く、次いで「本・雑誌・漫画(42.4%)」、「エンタメ・ホビー(22.5%)」となっています。
リユースに取り組もうと考えている人は、洋服や靴、カバンなどをフリマサイトで購入してみてはいかがでしょうか。
レンタルやリースなどを活用する
使う回数が少ないものは、購入するよりもレンタルやリースなどを活用しましょう。レンタルといえば、カーシェアリングやモバイルWi-Fi、ウォーターサーバー、自転車などがあります。
また家具や家電などもレンタルできるため、買ってすぐに捨ててしまうくらいならレンタルを活用しましょう。
詰め替えできる商品を購入する
詰め替えできる商品を購入することも、リユースです。シャンプーやリンス、洗剤などは詰め替えできる商品が多く販売されています。詰め替えできる商品を購入すれば、容器のごみを削減できます。
リターナブル瓶の製品を購入する
リターナブル瓶とは、ジュースなどの飲料として使用された後、商品を詰め替えて再利用できる瓶のことです。回収された瓶は工場で洗浄され、再び商品として販売されるため、ごみの削減になります。
日本では100年以上も前から、升瓶やビール瓶、牛乳瓶などに、リターナブル瓶が使われています。ビール瓶であれば、約8年間繰り返し使われた後に細かく砕かれ、また新しい瓶として生まれ変わるのです。
リユースが必要な理由
リユースが必要な理由は、以下の3つです。
- 温室効果ガスが増えているから
- ゴミを埋める場所が減っているから
- 使える資源が減っているから
それぞれについて解説します。
温室効果ガスが増えているから
ごみを燃やすと温室効果ガスである二酸化炭素(CO₂)が排出されます。温室効果ガスが増え続けると、地球温暖化が進み、異常気象や砂漠化、海水面の上昇などさまざまな問題を引き起こす原因になるのです。
またプラスチックなどのごみは、生態系にも大きな被害を及ぼします。地球温暖化による問題については、こちら「地球温暖化の現在の問題点とこのままだと2100年の日本はどうなるの? | 電気や環境問題のことならシナネンあかりの森メディア」の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ゴミを埋める場所が減っているから
リユース・リサイクルできないごみは、焼却場で燃やされ最終処分場で埋め立てられます。環境省の発表によれば、2019年度末時点で、残余容量は約99,507千m3であり、残余年数は全国平均で21.4年となっています。つまり21.4年後には、ごみが埋められなくなってしまうのです。
使える資源が減っているから
私たちが使っている石油や石炭などの資源は、有限です。使えば最終的になくなってしまいます。特に石油はプラスチックの原料や自動車の燃料であるほか、発電などさまざま場所で使われており、必要不可欠な存在です。
石油がなくなってしまうと、私たちの暮らしに大きな影響を及ぼします。そのため、1つのものを大切に使い、資源を無駄にしないことが大切なのです。
私たちができるリユースとは
私たちができるリユースは、「1つのものを長く使うこと」です。すぐに捨てるのではなく、何かに使えないか考えましょう。例えば、少し破れた服などは縫って修理すれば、捨てずに済みます。
もちろん、おもちゃや家電なども自分で直せるものは直してみましょう。また、直す術を学ぶことも大切です。自分で直せる技術を身に付けておけば、破れた服や靴下、壊れた靴などを直せます。
「1つのものを長く使う」というキーワードを忘れずに、日々の生活にリユースを取り入れましょう。
まとめ
リユースは、ごみを削減することで地球温暖化対策につながります。私たちの日常生活において、リユースできるものは多く、一人ひとりが意識することが大切です。もちろん、リユース以外にも、環境問題解決に向けての取り組みは多くあります。
例えば、普段使っている電気を発電するために、多くの二酸化炭素が排出されていることをご存知でしょうか。しかし、自然エネルギー(太陽光発電など)でつくられた電気であれば、環境にやさしく地球温暖化対策につながります。
シナネンあかりの森でんきは、自然エネルギー100%の電気を使用しています。環境問題の解決に向けて、積極的に取り組んでいる会社です。「環境にやさしい電気を使いたい」と思った人は、ぜひシナネンあかりの森でんきのホームページをご覧ください。