SDGsにおける企業の取り組み17選!取り組むメリット・デメリットも紹介 | 電気や環境問題のことならシナネンあかりの森メディア

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SDGsにおける企業の取り組み17選!取り組むメリット・デメリットも紹介

SDGsにおける企業の取り組み17選!取り組むメリット・デメリットも紹介

2024年時点でおよそ54%の企業がSDGsに取り組んでいます。SDGsに取り組んでいることが当たり前になりつつある現代において、取り組みをこれから始めようとされる場合はぜひ本記事を参考にしてみてください。

SDGsに対する企業の取り組みを参考に、自社にできる取り組みを検討してみましょう。

SDGsにおける企業の取り組み17選

帝国データバンクが2024年6月に実施した調査によれば、SDGsに取り組む企業の多くが「目標8:働きがいも経済成長も」と「目標7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」に力を入れています。この2つの目標に注目して見てみましょう。

SDGsの「17の目標」における企業の取り組みを目標ごとに解説します。

  • SDGs目標1:ジモティー
  • SDGs目標2:日清食品
  • SDGs目標3:富士通
  • SDGs目標4:KUMON
  • SDGs目標5:ヤクルトグループ
  • SDGs目標6:シャボン玉石けん
  • SDGs目標7:シナネン
  • SDGs目標8:イケア・ジャパン
  • SDGs目標9:トヨタ自動車
  • SDGs目標10:リクルートホールディングス
  • SDGs目標11:NTT西日本
  • SDGs目標12:サントリー
  • SDGs目標13:ダイキン工業
  • SDGs目標14:ミス日本協会
  • SDGs目標15:UCC上島珈琲
  • SDGs目標16:オムロン
  • SDGs目標17:博報堂DYグループ

SDGs目標1:ジモティー

SDGs目標1は「貧困をなくそう」です。ジモティーが独自に行った調査によれば、ひとり親世帯の約半分(約65万世帯)がジモティーを利用しています。この調査結果より、CSR活動としてひとり親世帯の支援を継続的に実施しています。

具体的な取り組みとしては、貧困層の自立支援をサポートする「グラミン日本」のコーポレートサポーターへの加盟や、支援物資をジモティーに掲載しひとり親世帯に配布するイベントを開催するなどです。

SDGs目標2:日清食品

SDGs目標2は「飢餓をゼロに」です。日清食品は、災害発生時に被災地や貧困地域へインスタントラーメンを無償で提供しています。これまでに国内で大規模な災害が発生したときには、給湯機能付きキッチンカーで、温かいインスタントラーメンを無償で提供しています。

2023年12月現在で、被災地に提供したインスタントラーメンは以下のとおりです。

地域提供したインスタントラーメン
日本364万食
アジア194万食
アメリカ129.7万食
中国95.9万食
ヨーロッパ21.3万食

SDGs目標3:富士通

SDGs目標3は「すべての人に健康と福祉を」です。富士通は、自社のテクノロジーを活用して、国民の健康を守る取り組みを積極的に行っています。

例えば、「説明可能なAI」を発展させ、肺がんの治療薬に耐性を持つ原因となる遺伝子を発見する「発見するAI」の開発に成功しました。

通常の計算機では4,000年以上かかる計算を、スーパーコンピューター「富岳」を利用し、1日以内で網羅的に検索することが可能になったのです。

SDGs目標4:KUMON

SDGs目標4は「質の高い教育をみんなに」です。KUMONは、認知症高齢者の自立支援を目的とした「学習療法」・「脳の健康教室」や、障害のある子どもや大人を対象とした人材育成を行っています。

KUMONが実施した取り組みは、以下のとおりです。

・パキスタン・イスラム共和国に公文式教室の開設
・チェコ共和国に公文式教室の開設
・バングラデシュにおけるストリートチルドレンの養護施設で学習支援
・ウガンダ共和国の遺児の支援施設で学習機会を提供

SDGs目標5:ヤクルトグループ

SDGs目標5は「ジェンダー平等を実現しよう」です。ヤクルトといえば、「ヤクルトレディ」が有名な取り組みです。ヤクルトレディは1963年からスタートし、事業拡大の原動力になっているともいえます。

女性が働きやすい環境が整っており、2018年の第2回「ジャパンSDGsアワード」では特別賞「SDGsパートナーシップ賞」を受賞しています。

SDGs目標6:シャボン玉石けん

SDGs目標6は「安全な水とトイレを世界中に」です。シャボン玉石けんは、「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念のもと、人と環境に優しい商品(無添加石けん)づくりを徹底しています。

シャボン玉石けんの無添加せっけんは、自然から生まれ再び自然に還っていきます。

SDGs目標7:シナネン

SDGs目標7は「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」です。シナネンは、再生可能エネルギー100%の電気を提供しています。そのため、シナネンでんきに乗り換えることで、SDGs目標7に貢献していることになります。

シナネンは、福島県に太陽光発電所「天栄村ソーラーパーク」を建設し、周辺施設で使用することで「再生可能エネルギーの地産地消」を推進していることも特徴です。

SDGs目標8:イケア・ジャパン

SDGs目標8は「働きがいも経済成長も」です。イケア・ジャパンは、2014年9月から「同一労働・同一賃金」を導入し、男女賃金格差を解消する取り組みを実施しています。また、2022年12月時点では、管理職の男女比50対50を達成しています。

「同一労働・同一賃金」の導入以外にも、「短時間正社員制度」や充実した福利厚生など、働きやすい環境を構築していることが特徴です。

SDGs目標9:トヨタ自動車

SDGs目標9は「産業と技術革新の基盤をつくろう」です。トヨタ自動車は、自動車の排気ガスが地球温暖化を促進させることから、電気自動車の開発に力を入れ、特許実施権を取得しました。

また、電気自動車を普及させるために「車両電動化技術」や「バーチャル人体モデルTHUMSのデータ」を無償で提供しています。

SDGs目標10:リクルートホールディングス

SDGs目標10は「人や国の不平等をなくそう」です。リクルートホールディングスは、2030年度までに、就業までにかかる時間を2021年度比で半分にすることを目標にしています。

マッチングの効率化や求職者をテクノロジーとパートナーシップを通じて支援することで、時間短縮を図っています。求職者がより早く自分のやりたい仕事に就くことで、機会均等や不平等の是正につなげるのが狙いです。

SDGs目標11:NTT西日本

SDGs目標11は「住み続けられるまちづくりを」です。NTT西日本は、災害時に活用できる「災害用伝言ダイヤル(171)」と「災害用伝言板(web171)」を提供しています。

また、災害に強い通信サービスの実現に向けて、「24時間体制のネットワーク監視制御」「中継伝送路の多ルート化」など、さまざまな取り組みを実施しています。

SDGs目標12:サントリー

SDGs目標12は「つくる責任、つかう責任」です。サントリーは国内飲料業界で初となる「使用済みペットボトルから新しいペットボトルをつくる技術」を確立しました。

2012年から実用化し、2030年までにペットボトルの100%サステナブル化を目指しています。またペットボトルだけでなく、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組んでいることも特徴の一つです。

SDGs目標13:ダイキン工業

SDGs目標13は「気候変動に具体的な対策を」です。空調機器に使われている「冷媒」には、地球温暖化に影響がある「HFC」が使われています。

ダイキン工業はいち早く冷媒問題に取り組み、地球温暖化への影響が少ない空調機の実用化に力を入れています。

SDGs目標14:ミス日本協会

SDGs目標14は「海の豊かさを守ろう」です。ミス日本協会はミス日本「海の日」、「水の天使」を設けています。ミス日本「海の日」では、安全啓発活動としてライフジャケットを着用しながら安全を呼びかけています。

ミス日本「水の天使」では、水源地の環境保全や水環境教育を実施しているなど、国内だけでなく世界中で活躍していることが特徴です。

SDGs目標15:UCC上島珈琲

SDGs目標15は「陸の豊かさも守ろう」です。UCC上島珈琲は、UCCのバリューチェーン全体でサステナビリティに取り組み、100%サステナブルなコーヒー調達を実現することを目指しています。

具体的には、直営農園(ジャマイカ・ハワイ)での環境配慮活動やベレテ・ゲラ森林保全プロジェクト、品質およびサステナブルに配慮した原料調達の推進などを実施しています。

また「2040年までにカーボンニュートラルの実現」という目標に向け、温室効果ガスの削減対応にも積極的です。

SDGs目標16:オムロン

SDGs目標16は「平和と公正をすべての人に」です。オムロンは、公正性・透明性の高い経営を目指しています。具体的には、「オムロングループマネジメントポリシー」および「オムロングループルール」の制定や、内部通報窓口の設置などです。

また社内だけでなく、顧客に対する説明責任や不具合への対応にも定評があります。

SDGs目標17:博報堂DYグループ

SDGs目標17は「パートナーシップで目標を達成しよう」です。博報堂DYグループは、「ひとこと多い張り紙」で、SDGsの普及を目指しています。

「ひとこと多い張り紙」とは、日常生活で使われやすい言葉を張り紙に用いることで、SDGsの17の目標を知ってもらうことを目指すSDGs理解促進ツールです。例えば以下のようなものがあります。

SDGsの17の目標を知ってもらうことを目指すSDGs理解促進ツール

出典:SDGs理解促進ツール | 国際協力NGOセンター JANIC

日常的に使う言葉が用いられているため、理解しやすく目に留まりやすいことが特徴です。SDGsは世界中の誰もが取り組めるものであり、目標達成へ向けて取り組むことの大切さに気付いてもらえるようなひとことが入っています。

SDGsに企業が取り組むメリット

SDGsに企業が取り組むメリットは、以下の4つです。

  • 企業イメージが向上する
  • 社会課題の解決に貢献できる
  • 他企業との差別化が図れる
  • ビジネスチャンスになる

それぞれについて解説します。

企業イメージが向上する

SDGsに取り組むということは、社会問題や環境問題の解決に貢献することになります。企業のイメージが向上することは必然的です。SDGsは多くの人が認知しています。

近年では、企業を選ぶときにSDGsに関する取り組みをしているか、意識している就活生が少なくありません。企業イメージの向上は、採用強化にもつながります。

社会課題の解決に貢献できる

SDGsは、社会が抱えている問題を網羅しています。つまり、SDGsの取り組みに参加することで、社会課題の解決に貢献できるのです。社会課題の解決に取り組むことは、経営リスクの回避にもつながります。

社会への貢献によって、地域での信頼を獲得できれば、ビジネスの安定化も可能です。また、従業員も社会に貢献しているという実感を得られやすいため、働きがいやモチベーションアップが期待できます。

他企業との差別化が図れる

SDGsに取り組むことで、社会問題に関心の高い新規顧客の獲得につながります。SDGsの取り組みを評価してもらえれば、商品や価格だけでなく、企業のサプライチェーンまでを評価してもらえます。つまり、他企業との差別化が図れるため、価格競争だけではない部分で勝負することが可能になります。

またこれは消費者も同じです。企業そのものに共感している消費者は、自社の「ファン」になります。企業ブランドそのものを評価しているため、消費者が離れる恐れが軽減します。

ビジネスチャンスになる

SDGsに取り組むことで、地域との連携や新規顧客の獲得、新事業の創出など、新しいビジネスチャンスが生まれるきっかけにつながります。

SDGsの取り組みは、投資家が投資先を選ぶ基準にもなります。当然、SDGsに取り組んでいなければSDGsについての評価は得られないため、せっかくのチャンスを逃すことになりかねません。

【番外編】SDGsに取り組む企業の割合

SDGsに取り組む企業の割合

出典:帝国データバンク

帝国データバンクが2024年6月に実施した調査によると、SDGsに積極的に取り組んでいる企業は、「54.5%」です。

具体的に見てみると大企業は71.8%、中小企業は51.2%、そのうちの小規模企業は42.9%となっています。企業の規模が大きくなるにつれて、SDGsに取り組む割合も大きくなっています。

規模が小さい企業は、人手不足やコストがかかることが理由でSDGsに取り組めていないケースが多いようです。

また同調査によると、SDGsに取り組んでいる企業の7割が、「企業イメージ向上」「従業員モチベーション向上」などを実感しています。

SDGsに企業が取り組むデメリット          

SDGsに企業が取り組むデメリットは、以下のとおりです。

  • コストがかかる場合がある
  • SDGsウォッシュが発生する

それぞれについて解説します。

コストがかかる場合がある

分かりやすい例でいえば、SDGsに配慮した素材や製品を新たに開発する場合です。新しい製品に切り替える場合、機械の導入などで製造コストがかかってしまいます。

例えば、日本マクドナルドやスターバックスコーヒージャパンなどは、プラスチック製のストローを廃止し、紙ストローを導入しています。当然、紙ストローの開発に費用がかかっています。

もちろんコストのかかるものばかりではありません。他企業の事例を参考にしつつ、自社でできる取り組みを検討してみましょう。

SDGsウォッシュが発生する

SDGsウォッシュとは、SDGsに取り組んでいることをアピールする一方で、実態が伴わず消費者に誤解を与える状態のことです。

例えば、二酸化炭素の削減に取り組んでいると公表している企業が、火力発電関係の企業に投資しているなどの事例があります。

SDGsウォッシュが発生すると、消費者から「口だけの会社」といったイメージを持たれ、イメージダウンや炎上する可能性があります。もちろんステークホルダーからの信頼もなくなってしまい、経営に甚大な被害を与えるため、注意が必要です。

まとめ

SDGsに取り組むことは、企業イメージの向上やそれに伴う人材採用の強化、社会課題の解決への貢献など、メリットが多くあります。また大企業は70%以上がSDGsに取り組んでおり、SDGsに取り組む企業が増加しています。

まずはSDGsについて学び、自社でできることを考えましょう。コストを抑えながらSDGsの取り組みに参加したい場合は、環境にやさしい電力への切り替えがおすすめです。

シナネンでんきは、再生可能エネルギー100%を利用した電気を提供しています。再生可能エネルギー100%の電気を利用することで、SDGs17の目標である「目標7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」に取り組んでいることになります。

お見積りも随時ご対応いたしますので、ぜひお気軽にシナネンでんきにお問合せください。シナネンでんきの詳細はこちら➡ https://sinanen.com/for_business/sinanen_denki/