環境保全とは?取り組みと内容を知って私たちができることを考えよう | 電気や環境問題のことならシナネンあかりの森メディア

法人向けコラム

環境保全とは?取り組みと内容を知って私たちができることを考えよう

環境保全とは?取り組みと内容を知って私たちができることを考えよう

私たちの行動により、多くの生物や環境が被害を受けています。このまま状況が改善されなければ、いずれ私たちは地球に住めなくなる可能性があります。そのため、一人ひとりが意識して環境保全活動に取り組まなければなりません。

本記事では、環境保全に関する取り組みと私たちができることを紹介します。私たちには何ができるのかを考え、行動に移しましょう。

環境保全とは     

環境保全とは、経済活動の影響で自然環境や生態系へ支障をきたす原因となる環境負荷を低減させる取り組みです。環境省は具体的に以下のことを定義しています。

●地球全体の温暖化・オゾン層破壊の進行・海洋の汚染・野生生物種の減少など、環境に影響を及ぼす事態を抑制する
●大気汚染・水質汚染・土壌汚染・騒音・振動・悪臭など、人の健康や生活環境に被害が生ずる公害を防止する
●天然資源の使用削減・再利用・リサイクルなど(水も含む)に取り組み
●事業活動により環境保全上の支障の原因となるおそれのある環境負荷を低減する

参考元:環境保全の定義

「環境保全は自然を守る取り組み」と思われがちですが、ただ自然を守ればよいわけではありません。私たち人間だけでなく、地球上の生物が住み続けられるような環境をつくり、守ることが大切です。

環境保全に関する取り組み

環境保全の取り組みは、日本政府から個人まで幅広く行われています。その中でも以下の3つの取り組みについて見ていきましょう。

  • 日本政府による取り組み
  • 各自治体による取り組み
  • 企業による取り組み

日本政府による取り組み

日本政府の主な取り組みは、以下のとおりです。

  • 環境保全型農業(農林水産省の取り組み)
  • 自然環境保全(環境省の取り組み)
  • クリーンエネルギー(経済産業省の取り組み)
  • グリーンインフラ(国土交通省の取り組み)

環境保全型農業(農林水産省の取り組み)

環境保全型農業とは、化学肥料や農薬の使用などによる環境負荷を軽減し、農業が持つ物質循環機能を生かした持続的な農業です。具体的には以下のような取り組みをしています。

●有機農業・・・化学肥料や化学合成農薬を使用せず、都道府県が定める土づくりの技術を導入し、組み換えDNA技術を利用しない農業
●カバークロップ(緑肥)・・・栽培期間の前後で、収穫物ではない植物を植え、自然の堆肥を使うことで、化学肥料の使用を控える農法
●環境保全型農業直接支払交付金・・・農業者が必要な設備や材料などをそろえるために交付する支援金

自然環境保全(環境省の取り組み)

環境省は環境問題解決のために、他の省庁と協力しながらさまざまな取り組みを実施しています。その中でも、環境省が中心となって取り組んでいるのが、「生き物や自然環境の保全」です。具体的には、以下のような取り組みをしています。

●里地里山の保全・活用
●ナショナル・トラスト(国民環境基金)運動の推進
●自然環境保全地域の指定
●海洋の生物多様性・サンゴ礁の保全
●国際的な森林減少・砂漠化への対策
●南極地域の環境保護
●生物多様性の保全
●希少な野生動物種の保全
●渡り鳥性水鳥及びその生息地の保全

日本国内だけでなく国際的な保全活動も実施しています。現存する自然保全はもちろん、失われた自然の再生にも取り組んでいることが特徴です。

クリーンエネルギー(経済産業省の取り組み)

クリーンエネルギーとは、太陽光・風力・水力など再生可能エネルギーから生成されるエネルギーです。こうした地球温暖化防止への対策も環境保全の一つです。経済産業省は、クリーンエネルギーの推奨に向けて以下のような取り組みをしています。

●クリーンエネルギー自動車導入促進補助金の支給
●2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略の策定
●FIT制度・FIP制度の導入

グリーンインフラ(国土交通省の取り組み)

グリーンインフラは、インフラ整備において自然環境が持つ機能を活用する取り組みです。日本はこれまで、人間の利便性のみを追求した開発を繰り返してきました。その結果、森林は破壊され、公害が発生し、生物多様性の損失を招きました。

この反省を踏まえて、人間社会と自然環境が共存できるインフラの開発・整備をすることが目的です。

各自治体による取り組み

環境保全への取り組みは、地域の形によってさまざまであり、その地域に合った独自の取り組みが実施されています。

例えば、京都市は東山・北山・西山の3つの山に囲まれた自然豊かな都市です。しかし、近年では自然に人の手が入ることがなくなりつつあります。人の手から離れてしまった森林は「枯れすぎ」「増えすぎ」といった変化が生じ、森林環境が悪化してしまうのです。

そこで、京都市は「京都伝統文化の森プロジェクト」を立ち上げ、健全で持続性のある森林の実現を目指しています。

その他の各自治体による取り組みは以下のとおりです。

●福井県大野市・・・脱炭素・森林保全を通した良好な大気環境の保全
●福島県桑折町・・・役場庁舎に、太陽光発電設備と蓄電池を導入
●宮崎県和石地区・・・「里山ウォーキング」や「観察会」による環境保全活動を実施

企業による取り組み

環境保全に取り組んでいる企業は多くあります。環境保全に取り組んでいる7社を簡単にまとめましたので、参考にしてください。

企業名取り組み
清水建設屋上緑化・壁面緑化など施設の緑化による環境保全の推進
NTTドコモドコモ社員を中心とした森林整備、「30by30アライアンス」の参加
サラヤ熱帯雨林が伐採された土地を買い戻し、森を回復させる環境保全活動を実施
ニトリ環境に配慮した製品開発、店舗の省エネ化、電気自動車充電設備の導入など
東芝「30by30アライアンス」や「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」の参加
森永製菓長期的なプラスチック使用量の削減
シナネン再生可能エネルギー・エコドライブの推進、オフィスの省エネなど

企業が環境保全として行える取り組みは、「再生可能エネルギーの使用」「電気使用量の削減」「ペーパーレス化」などさまざまです。自社に合った取り組みを見つけましょう。

環境保全に取り組むことで、企業ブランドの向上や人材採用の強化につながります。また、サステナビリティの実現やCSRを果たしやすい点なども、メリットの一つです。

環境保全に向けて私たち個人ができること

環境保全に向けて私たちにできることは多くあります。例えば以下のようなものです。

  • 地球温暖化防止に取り組む
  • 海や森など自然を大切にする
  • 資源の無駄遣いをしない
  • 野生生物を守る

それぞれについて見ていきましょう。

地球温暖化防止に取り組む

地球温暖化防止への取り組みは、以下のとおりです。

●再生可能エネルギーを提供している電力会社に乗り換える
●こまめに電気を消す
●地球温暖化防止への取り組んでいる企業の製品を選ぶ
●照明をLEDに替える
●なるべく公共交通機関を利用する
●3R(Reduce・Reuse・Recycle)に取り組む
●食品ロスを減らす

主に温室効果ガスの排出量やごみの排出量を減らすこと、エネルギーを無駄にしないことを意識してください。電気代の節約などは、イメージしやすく誰にでもできることなので、積極的に取り組みましょう。

海や森などの自然を大切にする

海や森などの自然を大切にする取り組みは、以下のとおりです。

●海や森などに配慮した製品を買う
●プラスチックごみを減らす
●FSC認証・MSC認証・ASC認証・RSPO認証の付いているものを選ぶ
●海や森の清掃活動などのボランティア活動に参加する

私たちが何気なく捨てているごみは、海や森などの生態系を悪化させる原因になっています。特にプラスチックごみは、海洋生物に大きな被害を及ぼします。

海洋汚染については「海洋汚染の現状・原因・問題を知って私たちにできることをやろう | 電気や環境問題のことならシナネンあかりの森メディア」こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

資源の無駄遣いをしない

資源を大切にする取り組みは、以下のとおりです。

●食べ残しをしない
●本当に必要なものだけを買う
●地産地消を心掛ける
●3Rに取り組み
●ごみを出さない

野生生物を守る

野生生物を守る取り組みは、以下のとおりです。

●珍しい動物を興味本位で飼わない
●外来種になるペットを捨てない
●登山やキャンプしたときにごみを野山に捨てない
●外来種をキャッチ&リリースしない
●野生動物保護団体などに募金する

まとめ

私たちが住んでいる環境は、私たちの手によって壊されています。将来に向けて持続的な生活を守るためにも、環境保全に取り組みましょう。環境保全に取り組むなら「再生可能エネルギー」を利用しましょう。

シナネンは、再生可能エネルギー100%を利用した電気を提供しています。環境に優しい電力を使うだけで環境保全になります。「環境に優しい電力が気になる」という方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧いただき、切替を検討してみましょう。