500Wの電化製品にかかる電気代は?計算方法や10個の節約術を徹底解説
500Wの電化製品を使うと電気代がいくらかかるのか、気になったことがある人も多いのではないでしょうか。ワット数や使う時間によって電気代は異なります。計算方法さえ知っていれば、電気代を計算できるので、節約にもつながるでしょう。
そこで本記事では、500Wの電化製品にかかる電気代の計算方法や節約術を解説します。電化製品ごとの電気代を把握して、電気代の節約につなげましょう。
500Wの電気代の計算方法
500Wの電化製品を使ったときの電気代の計算方法を紹介します。
500Wの電気代の計算方法
電気代の計算方法は①「電力量(Wh:ワットアワー)」を求める、②「kWh(キロワットアワー)」に変換する、③算出したkWh(キロワットアワー)に1kWh単価をかける、という3つの手順で行います。計算式に表すと以下の通りです。
①消費電力(W) × 時間(h) = 電力量(Wh) ②Wh ÷ 1,000 = kWh ③kWh × 1kWh単価(円) = 電気料金(円) |
では実際に上記の計算式を用いて、500Wの電気代を計算していきましょう。電気料金に関しては、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している「電力料金目安単価(1kWhあたり31円(税込))」を用いて計算します。
たとえば、500Wの電気ストーブを3時間使用した場合の計算方法は以下の通りです。
①500W × 3h=1,500Wh ②1,500Wh ÷ 1,000=1.5kWh ③1.5kWh × 31=46.5円 |
上記の計算より、500Wの電気ストーブを3時間使用した場合の電気代は46.5円だとわかります。ワット数や使用時間が違っても上記の計算式に当てはめるだけで、電気代を算出することが可能です。500W以外でも気になる電化製品があれば計算してみましょう。
時間別での電気代一覧
電化製品を使用した際の時間別での電気代を一覧にまとめました。なお500Wだけでなく、他のW数もいくつか計算していますので、気になる方は参考にしてください。(上記と同じく電気代は税込31円で計算しています。)
電気代 | ||||||
時間 | 500W | 600W | 700W | 800W | 900W | 1,000W |
1分 | 0.26円 | 0.31円 | 0.36円 | 0.41円 | 0.47円 | 0.52円 |
30分 | 7.8円 | 9.3円 | 10.9円 | 12.4円 | 14.0円 | 15.5円 |
1時間 | 15.5円 | 18.6円 | 21.7円 | 24.8円 | 27.9円 | 31.0円 |
2時間 | 31.0円 | 37.2円 | 43.4円 | 49.6円 | 55.8円 | 62.0円 |
3時間 | 46.5円 | 55.8円 | 65.1円 | 74.4円 | 83.7円 | 93.0円 |
4時間 | 62.0円 | 74.4円 | 86.8円 | 99.2円 | 111.6円 | 124.0円 |
5時間 | 77.5円 | 93.0円 | 108.5円 | 124.0円 | 139.5円 | 155.0円 |
W(ワット)数がわからないときは?
ワット数がわからない場合でも電気代を求めることは可能です。ワット数の記載がない電化製品にはA(アンペア)が記載されているはずです。電力(W)は電圧(V)×電流(A)で算出できます。日本の一般的な電化製品であれば、電圧は100V(一部200Vもある)です。
つまり、100V×記載されているアンペア数がワット数になります。たとえばこたつが6Aであれば600Wであるため、2時間使用した場合は37.2円かかります。
500Wの電化製品って何がある?
500Wの電化製品は以下の通りです。
・6畳用のエアコン ・12Kg縦型洗濯機 ・小型のオイルヒーター ・加湿器 ・小型のこたつ |
上記以外のテレビや冷蔵庫といった電化製品のワット数がいくらなのかは、以下の画像を参考にしてください。あくまで一般的な目安なので、種類や大きさによって異なります。
出典:家電製品の消費電力リスト
500Wの電子レンジの電気代と節約のコツ
500Wの電化製品といえば電子レンジを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、電子レンジは500Wではありません。500Wと表記されているものは「定格高周波出力」であって、消費電力ではないのです。実際は2倍程度の1,000W近い電力を消費しています。
では、電子レンジの電気代はいくらになるのか計算していきましょう。
500Wの電子レンジの電気代は?
上記の通り、電子レンジの消費電力は500Wではなく実際は1,000W近くになります。実際に電子レンジの電気代を計算していきましょう。電子レンジは1~2分、または解凍で10分程度使うことが多いので、短い時間の電気代を計算しました。
1分 | 2分 | 3分 | 4分 | 5分 | 6分 | 7分 | 8分 | 9分 | 10分 | |
電気代 | 0.5円 | 1.0円 | 1.6円 | 2.1円 | 2.6円 | 3.1円 | 3.6円 | 4.2円 | 4.9円 | 5.2円 |
500Wか600Wどちらがお得?
500Wと600Wのどちらで温めれば電気代を節約できるのか悩む人もいるのではないでしょうか。そこで、実際に500Wと600Wの電気代を計算して、比較してみましょう。今回は電子レンジを500Wで10分間使う、と仮定して計算します。
ワット数が違う場合の温める時間は以下の計算式で求められます。
表示されたワット数×表示された時間÷使用する電子レンジのワット数 |
今回であれば500W×10分÷600W=8分33秒です。これらをもとに500W・600Wの電気代を計算した結果は以下の通りです。
500W(10分) | 600W(8分33秒) | |
電気代 | 5.20円 | 5.16円 |
計算結果を見てわかると思いますが、500Wでも600Wでも値段に大きな差はありません。長い目で見れば600Wの方が電気代を節約できますが、あまり気にしなくても良いでしょう。電気代が変わらないのであれば、時間を短縮できるので600Wがおすすめです。
電子レンジの電気代を抑えるコツ
電子レンジの電気代を抑えるコツは、庫内を清潔に保つことです。庫内が汚れていると余分に温めることになるため、温める時間が長くなってしまいます。通常の加熱時間よりも多く時間を費やすため、こまめに清掃しておきましょう。
また食品を入れすぎると食品同士がくっつき、熱伝導が上手くいかなくなります。一度に大量に温めるのではなく、適正量を守って温めましょう。他には、ターンテーブルの場合は外側に商品を置くと温まりやすくなります。フラット式であれば、端ではなく真ん中に置きましょう。
上記以外にも電子レンジの電気代を抑えるコツをまとめておくので、参考にしてください。
- 冷凍した食品はなるべく先に解凍しておく
- 大きいものは小分けにしてから温める
- 電気代の安い時間帯に温める
電気代を節約する10つのポイント
電気代を節約する10つの節約術を見ていきましょう。
1.電気はこまめに消す
1つ目のポイントは、電気代をこまめに消して無駄な電力を消費しないことです。寝ながらテレビをつけっぱなしにしている、電気を消し忘れて外出してしまった、といったことをしている人も多いのではないでしょうか。
日中、部屋の中が明るいのに電気をつけている場合は、太陽光を利用して電気を消しておくと節約になります。ひとつひとつは大した金額になりませんが、塵も積もれば山となるように、蓄積されていくのでこまめに電気を消しましょう。
2.電力会社や契約プランを変更する
2つ目のポイントは、電力会社や契約プランを見直すことです。ライフスタイルが変わると、現在契約している契約プランだと損をしてしまう場合があります。
たとえば、今まで昼間に電気を多く使っていた生活から夜中に電気を使う生活に変わった場合、夜間に電気料金が安くなるプランに変更すれば電気代が安くなります。また電力会社によっても契約プランがさまざまなので、自分のライフスタイルに合ったプランを契約することが節約のコツです。
3.省エネ家電に買い替える
3つ目のポイントは、古い家電から新しい省エネ家電に買い替えることです。最新の商品は省エネ機能に特化しています。たとえば、2012年の冷蔵庫と2022年の冷蔵庫の電気代を比べると、年間で約4,000円~6,000円も差があります。
商品を買うとコストはかかりますが、長い目で見れば節約になるので、これを機に古い家電を買い替えてみましょう。
4.待機電力を抑える
4つ目のポイントは、コンセントを抜いて待機電力を抑えることです。待機電力とは、家電を使用していないときでも微少に発生する電力のことです。昔に比べると待機電力のかかる電化製品は減ってきましたが、年間で7,068円(1ヶ月だと589円)も待機電力がかかっていると言われています。
使わない家電はコンセントから抜くことで待機電力を抑えられます。また節電タップを活用するとわざわざコンセントを抜かなくても、ボタン一つで電気を遮断できるので便利です。
基本的には使わない電化製品はコンセントから抜くことをおすすめしますが、エアコンのような電化製品はコンセントを抜くことでより電気を消費してしまうので注意しましょう。
5.電化製品の使い方を見直す
5つ目のポイントは、電化製品の正しい使い方を覚えることです。上記でも説明しましたが、こまめに電気を消すことでかえって電気代が高くなる電化製品もあります。たとえばエアコンです。
エアコンは運転を開始するときに電力を多く消費します。そのため、数十分といった短時間内であればエアコンを付けたり消したりしないで、つけっぱなしにしている方が節約になります。洗濯機やアイロン、ドライヤーなどは、コンセントを挿したままでも待機電力がほぼゼロなので問題ありません。
電化製品ごとに取り扱いが変わるので、まずは電化製品の正しい使い方を学んでから節約に取り組みましょう。
6.日々の電気代をチェックする
6つ目のポイントは、日々の電気代をチェックし把握することです。どの時間帯が高いのか、どの時期が高くなるのか把握しておくと対策しやすくなります。たとえば、19時~21時の電気代が高い場合、家族がバラバラに電気を使っていることが原因かもしれません。
ご飯を食べるタイミングを合わせて、なるべく1つの部屋だけを使うようにすれば電気代を節約できます。このように、日々の電気代をチェックして、現在の状況や原因を把握しておけば電気代の節約につながります。
7.家にいる時間を減らす
7つ目のポイントは、家にいる時間を減らして電気を使う時間を短くすることです。家の中で生活していると、必然的に電気を使うことになります。そこで、散歩やランニングなどをしに外に出かけ、電気を使わないようにすれば電気代を節約できます。
8.エアコンの節約方法
8つ目は、エアコンの節約方法です。エアコンは定期的に清掃することで無駄な電力の消費を防げます。また繰り返しになりますが、短時間内であれば消したり付けたりするのではなく、ある程度つけっぱなしにしておくほうが節電効果は高いです。
その他にも設定温度を適正に設定する、風量は自動に設定する、室外機の周りにスペースを空けるなどが節約のポイントです。
9.冷蔵庫の節約方法
9つ目は、冷蔵庫の節約方法です。冷蔵庫は開ける時間を短くすることを意識してください。どこに何をしまっているか把握しておけば、最低限の時間で出し入れできます。そのため、冷蔵庫の中身も定位置管理を意識しておきましょう。
また冷蔵庫の中をパンパンにすると冷気の流れが悪くなるため、効率よく冷やせません。多く詰め込まないようにしましょう。逆に冷凍庫はパンパンにした方が、モノがくっつき合って冷えやすくなります。
10.洗濯機の節約方法
10つ目は、洗濯機の節約方法です。洗濯機は洗濯だけであれば電気代はあまりかかりませんが、乾燥機能を使うと電気代が高くなります。そのため、節約する場合は外や家の中で干しましょう。
ポイントはまとめて洗うことです。ただし、詰め込みすぎると汚れが落ちにくくなるため、8割程度を目安に洗濯してください。また洗濯するときは重たいものを下に置くと、回転効率が高くなり、電気代の節約になります。
まとめ
500Wの電化製品にかかる電気代は以下の方法で求められます。
①消費電力(W) × 時間(h) = 電力量(Wh) ②Wh ÷ 1,000 = kWh ③kWh × 1kWh単価(円) = 電気料金(円) |
もちろん500W以外のワット数も求められるので、気になる電化製品があれば計算してみましょう。電気代を節約するには、自分のライフスタイルと契約プランが合っているか確認することをおすすめします。
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